割り切る恋愛、あっけない幕切れ。
割り切る 恋愛
割り切る恋愛を経験した私は、正直、その時はそれでもいいと思いました。
彼には好きな人がいて、その人の事が忘れられず、私の方はと言うと、
その男性の恋愛の相談にずっとのっていたんです。
良くあるパターンかも知れないですが、私はその男性の好きな人との相談にのっているうちに、
私は彼のことを好きになってしまったんです。
二人で食事をしたり、飲みに行ったりする回数が増えてきたころ、私は決心しました。
割り切る恋愛でも何でもいいから彼と一緒にいたいと。
割り切る恋愛。彼への告白の果てに。
割り切る恋愛をしようと決めた私は、ついに気持ちを抑えられなくなる、自然にというべきでしょうか、
彼に思わず好きになったことを告白してしまいました。
「気になるんだよね。」
からなぜか始まり、
「あなたのこと好きになったみたい。」
「彼女と上手くいくまででいいから彼女にしてくれない?」
たしかこんな感じですでに目に涙を浮かべながらの必死の声を絞り出すような告白だったと思います。
もちろん彼には断られました。
「ありがとう、でも無理だよ、そんなこと。」
彼はそう言って黙り込んでしまいました。
割り切る恋愛でもいいから一緒にいたい!と決めた私も、心の中では、
私の提案を受け入れなかった彼に、そんな人じゃなかったというホッとした気持ちと、
失恋したという悲しい気持ちが混じって複雑な気持ちになったのを覚えています。
「お前は友達として大切だから。」
と、そう言われて、それ以降も回数は減ったけれど、ある意味私の中での割り切る恋愛は続いて数か月続きました。
割り切る恋愛、あっけない幕切れ。
私の割り切ると決めた恋愛はある日、あっけなく幕を引きました。
私が想いを寄せていた彼は、結局、片思い中の女性とは付き合う事はなく、
その後、私ではなく、他の女性と不倫関係になったことで、私は今までの他に好きな人がいても割り切るくらい真剣に考えていた恋愛も、
不思議と一気に醒めてしまい、それ以来はお互いがお互い連絡を取り合う事も無くなり、自然消滅のような感じになりました。
心を割り切る恋愛、自分の気持ちに嘘をついてまでも彼といたいと思った私でしたが、結婚している女性の浮気の相手となった彼に、
たぶんどこかで幻滅してしまったんだと思います。
彼は彼で不倫相手に夢中で私との連絡の余裕がないくらいハマっていたんだと思います。
その数か月後、私にも素敵な人が現れ、て幸せな時間を過ごすようになってたのですが、
今も時々、当時の割り切るとまで決めた恋愛、たぶん自分の中では激しい恋愛の部類に入るのでしょうか、
今も時々思い出しては、どうしてあんな気持ちにまでなってしまったんだろうと、少し笑ってしまうことがあります。
自分で言うのもなんですが何があっても心の中で割り切ることを決める恋愛なんて、よっぽどですよね。
割り切る恋愛というと、あなたはたぶんカラダだけのモノとか、セフレみたいなイメージを持つと思うんですが、
私の場合はそれもないくらいプラトニックなところと言うか誠実な彼に惹かれたんだと思うのですが、
それがそうではないのか、不倫したというところで割り切る程の恋愛に終止符を打てたのかもしれないです。
プラトニックな割り切る恋愛の形もあると感じていただければ幸いです。